2005年10月13日

ヨーロッパは大人の街


何年ぶりかでヨーロッパを訪れて感じたことは、誰もが堂々と胸を張って生きていて、オシャレで、トレンディな都会人の雰囲気を漂よわせていることだった。
言い換えれば、誰でもがセンスが良くて、格調高くて、上品で親切。
こういうところでは悪いことは起らない!?

シュトットガルトの自動車メーカーでは、社員たちの自社製品に対する自信と尊敬に感激したし、パリのチョコレート店のセールスガールには、自立している自信が感じられた。シャンゼリゼを歩く老夫妻には成熟した美があり、年寄り臭さが感じられない。

ヨーロッパでヒューマン・ウォッチすると、人生の価値観が変わると思う。
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2005年10月12日

マノン・グラッセ解禁は10/15

パリを去るにあたって、親しい人へのお土産にとマノン・グラッセを探した。

勉強不足を恥じるが、マノン・グラッセは、この土曜日(10/15)にしか売り出さないという。それはパリ中の人が知っているらしい。

それでも、欲しいのならと、製造者へ連絡してくれたが、造るのに最低1日はかかるので、明日の夕方では?という。その時間には、もう東京に居るので、と今回はあきらめた。

実は、こういう対応をしたのは若いお嬢さんだった。
店のチョコレート売場に居て、何十という種類のチョコレートをお客の注文に応じて、箱につめたり、ギフト用に包装したりする彼女は、自信を持って、言った。
「今、マノン・グラッセを買えば、冷凍のものです。でも味が違うので、お勧めできません。また、来年いらしてみては!」
まるで、その店の責任者のような対応だった。

そんなこともあって、私たちは、来年10月中旬にパリに来ることを決めて、ド・ゴール空港に向かったのだった。
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2005年10月11日

オードリ−のスイート

パリの凱旋門に強い西日があたっている。ここからプラタナスの並木を約200メートル歩くと左側にホテルラファエルがある。玄関を入り、画家ラファエルのオリジナル油絵を横に見て、ロビーを突っ切って歩くと、左側には昔ながらのエレベーターが。鉄柵で囲まれたクラシックなタイプで、内張りは見事な彫刻模様が施されたマボガニ−。正面に鏡、その前に腰掛けられるコーチがある。半世紀前、撮影を終えたオードリ−・ヘプバーンは、このコーチに座って、鏡を見て、髪のみだれを直したのだろう。

彼女は「昼下がりの情事」の撮影中に、このホテルの301号室のスイートルームに宿泊していた。7年前、私はこのホテルを訪れ、宿泊名簿を見せてもらったりして、オードリ−が泊まった事実を突き止めた。

それから数年経って「オードリ−のように英語を話したい!」(ジャパンタイムズ)を出版した私は、もう一度、このホテルに滞在している。301号室は、そのまま残っており、内装もそのままだが、1956年当時を知る人はひとりも見当たらなかった。7年前に、親切丁寧に対応してくれた美しいキャサリーンも、ずっと前に辞めたという。

偶然とはいえ、与えられた部屋は同じ三階の316号室で、301号室とはエレベーターを挟んで反対側。それでも、出かける度に、オードリ−のスイートのドアを見ることになって、いやでも彼女の面影をしのぶことになった。

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2005年10月10日

ああ、マティーニよ!

私が過去何十年も飲み続けて来たカクテルのマティーニにそろそろ別れを告げる日が来たみたいだ。
いつもそうだが、フランスでもイタリアでも、マティーニというとベルモットのことを指し、あのジン・ベースのカクテルを想像する人は少ない。

「マティーニをお願いします」 (Could I have a Martini?)
「ドライですか?それともスイートで?」(Dry or sweet?)
「いや、私の言うのは、カクテルのマティーニです」
(Well, what I meant is the Martini cocktail.)
「はい。わかりました。カクテルのマティーニですね」
{OK, I know the Martini cocktail.)

こんな会話があったにもかかわらず、出て来たのは冷やしたカクテルグラスになみなみと注いだドライ・ベルモット、それにオリーブの実。
「違う違う。ジンがあれば、ぼくが造りましょうか?」
(No, no...Give me some gin, then I'll fix it.)
そう言おうとして、妻に制されて考え直した。
もう、ヨーロッパでは、ジンやウォッカ・ベースのカクテルは姿を消したのだと。

人々の drinking habit は、弱い飲み物で充分満足するようになってしまった。
見ると、ほとんどの人が注文する飲み物はシャンペンとワイン
ヨーロッパでは、ウイスキーというと、いつも、ストレートだったが、今は、水割りが当たり前になっている。

味にうるさいフランス人でも、そうなのだから、これは世界の趨勢なんだ。
アメリカでも、ジン、ウォッカ、ラムのマティーニがすたれてしまったかどうか、それを確認するだけでも行ってみる価値がありそうだ。
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2005年10月09日

パリでもおいしい中華料理が

外国を旅行していると、日本人なら誰でも醤油か味噌を使った料理が食べたくなる。日本料理も中国料理も、国によっては今ひとつだが、パリで、かなり上質な店に出会って嬉しくなった。その店は凱旋門からウォーキング・ヂィスタンスの距離。

そこは何軒かの中華料理店が点在している地域だが、そのひとつをホテルの紹介で訪れた。ベトナム料理までがメニューに載っているのは気になるが、これは、まあいいとして、フカひれスープ、海老、蟹、マッシュルーム、それにチャーハンなどみんな満足できる水準。中国茶のお湯を1メートルもある注ぎ口のついた真鍮のやかんで注いでくれるサービスが楽しい。

中国料理をワインと一緒に楽しむのは、いかにもパリだが、フランス、日本、中国ビールなどもある。緑のビンの青島ビールが、ちょっと、魅力的。

店を見渡すと、2〜3人の日本人のほかに、フランス人のカッブルたち、それから30歳前後のフランス人女性が一人で青島ビールを飲んでいる。ほかにフランス人らしい男性が二人。注文は主人らしい中年の中国人が丁寧に応じる。

熱い鉄板の上に乗せた料理を中国っぽい壁画の前で味わう。
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デリケートで香り高いトリフ

フランスで10月から12月までしか収穫されないトリフ。キノコの一種。
このトリフを、特別のスライサー(手の平より小さい四角な一枚刃のおろし器)でおろして薄いカツオ節状にして、パスタなどの上にかけて味わう。
ドイツのシュツットガルトにあるミシュラン一つ星レストラン「オリヴォ」(Olivo)が、特別メニューとして供するトリフ料理は3種類。
1)カボチャのラビオリと一緒に
2)クリームであえた手打ちパスタと一緒に
3)リゾットと一緒に

どれもこれも、フワッとした絶妙感が漂う。
イタリア名産でこの時期にしか食べられないキノコのフンギが、ダイナミックでワイルドな味覚なら、こちらはデリケートで香り高い、爽やかさ。

前菜はデミタス・カップで供されるロブスター・スープ。ロブスターのエキストラクト。
デザートはチェスナット・チョコレート。モンブラン・ケーキのようなクリーム(栗の裏ごし)を薄いチョコレート・プレートで挿んだもの。
ドイツ人のシェフが造るこの店の料理には言いしれない清涼感がただよう。
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2005年10月08日

パリはやはりパリ

パリはやはりパリ。ドイツのシュトットガルトから来た私たちは、ラテン民族の良さと悪さを同時に感じてしまう。空港への迎えの車は1時間も遅れたのに、運転手はそれほど悪びれた様子もなく、ただ I'm sorry. というだけ。見れば、ハイウエイの反対車線はほとんど動かないほどの渋滞。プジョ−で来るとの約束なのに、来たクルマはメルセデスだったり。
でも、大勢には影響はない。

シュトットガルトでも、そうだったが、人々は外国人との接触に慣れていて、ホテルなどの対応は最高。居心地がいい。

ホテルのバーは、中年の恋人同志で一杯なのが、ビジネスピープルで溢れるシュトットガルトとは大違い。当然、身なりも身のこなしも違っていて、映画の一場面を見るようだ。パリでは、みんなでオシャレを競い合っている。


(成田を出発して5日経った今、やっと繋がりました。ibookを持って、空港の security control を何度も通過し、苦労して運んで来た甲斐がありました。パリのこのホテルはインサ−ネットへの接続が可能。東京の自宅と同じ環境が整いました。これまでの場所では、どこも wireless system なら使えたのですが、その装置を内蔵していなかったのです。)
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2005年10月03日

東京で輸入車を見たければ、

東京で輸入車を見たければ、週末の目黒通りか環8へ行けばよい。ウイークエンド・ドライバーが溢れていて、かつて、私たちの夢のまた夢だったクルマたちで一杯。メルセデス・ベンツポルシェ、アウディ、BMWジャガーシトロエンプジョー、etc。
ピカピカの新車も、くたびれてはいても、優雅な美しさを残す50年前のクルマもある。これも、日本人の勤勉さの恩恵だ、とつくづく思う。よく考えてみると、世界の名車が手に入るほどの国になった。本当にその気になればの話だけど。
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2005年10月02日

説得力のある住宅

この夏、完成したばかりの住宅を見た。結婚生活10年の夫婦。夫人は、この家を建てるためにインテリアの基本を学び、専門知識を身に付けた。その効果があって、機能的なレイアウトを始め、家具、配色、照明の選択から収納や風通しまで説得力に富む。バスルームだけでも、床/壁材など16もの注文を出したということで、コスト・パーフォーマンスの高い仕上がりに。その上、玄関周りや庭木などのいわゆる’エクステリア’にも注意が行き届いている。空へ向かって張り出した板張りのテラスでの朝食が楽しいという。家は一生で一番高価で大切な買い物。この難事業に挑戦して、見事成し遂げた夫婦に脱帽!
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2005年10月01日

父親の気持ち

宇宙飛行士の野口さんが「私の様子をTVで見た小学生が、20年経ったら、自分もあのようになれると思ってほしい」と語った。スペース・シャトルで3回、合わせて20時間の船外活動を成し遂げた彼。これは、もしかして、自分の娘に宛てたメッセージだったかもしれない。3人の娘を持つ父親として。
その昔、生まれたばかりのレーシング・カーに娘の名前をつけて売った人がいた。そのクルマは、100年以上経った今、世界で知らない人が居ないほどのクルマに成長している。
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