2005年10月11日

オードリ−のスイート

パリの凱旋門に強い西日があたっている。ここからプラタナスの並木を約200メートル歩くと左側にホテルラファエルがある。玄関を入り、画家ラファエルのオリジナル油絵を横に見て、ロビーを突っ切って歩くと、左側には昔ながらのエレベーターが。鉄柵で囲まれたクラシックなタイプで、内張りは見事な彫刻模様が施されたマボガニ−。正面に鏡、その前に腰掛けられるコーチがある。半世紀前、撮影を終えたオードリ−・ヘプバーンは、このコーチに座って、鏡を見て、髪のみだれを直したのだろう。

彼女は「昼下がりの情事」の撮影中に、このホテルの301号室のスイートルームに宿泊していた。7年前、私はこのホテルを訪れ、宿泊名簿を見せてもらったりして、オードリ−が泊まった事実を突き止めた。

それから数年経って「オードリ−のように英語を話したい!」(ジャパンタイムズ)を出版した私は、もう一度、このホテルに滞在している。301号室は、そのまま残っており、内装もそのままだが、1956年当時を知る人はひとりも見当たらなかった。7年前に、親切丁寧に対応してくれた美しいキャサリーンも、ずっと前に辞めたという。

偶然とはいえ、与えられた部屋は同じ三階の316号室で、301号室とはエレベーターを挟んで反対側。それでも、出かける度に、オードリ−のスイートのドアを見ることになって、いやでも彼女の面影をしのぶことになった。

posted by cookie at 13:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オードリー評論家の氏ならではのエッセーです。ぜひ後ほどホテルの写真を添付してください。なお、自称街並み評論家の私は、建物の高さまで一定のパリとは全く違ったカオスのような日本の街並みに泣いています。
Posted by 貧乏ブラックモア at 2005年10月11日 19:53
今日午後、成田へ着きました。
早速の反響に喜んでいます。

写真は、いつでもアップできます。

オードリ−のスイートそのものについては、もう少し取材したので、お知らせします。

取り急ぎ、
Posted by harashima at 2005年10月12日 22:42
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/7985259

この記事へのトラックバック